就任挨拶

更新日:2021年08月30日

この度の村長選挙は、新型コロナウイルス感染症の拡大が危惧されるなかで実施され、村民の皆様にも大変な思いをしながらのご苦労に対し感謝申し上げます。

 また、「時計の針を逆戻りさせない」という、村民の皆様をはじめ各方面の方々の思い、力強いご支援と暖かいご厚情を賜り、引き続き村政を任せていただくことになりましたことに、改めて村民の皆様からの負託と村長としての重責を痛感し、身の引き締まる思いでございます。

 本村は、今まさに将来の行く末を左右する大事な時期を迎えています。村政全般にわたる様々な取り組みを進展させ、それらの成果を結集し、新しい多良間村、活力ある村の創出に向けて進めてまいります。村長就任後8年間の取り組みにより、財政は圧倒的に改善しています。多良間村が有する潜在能力を最大限に引き出し、若者が夢と希望を持ち、一人一人が輝き、住み続けたくなる、そのような多良間村を、村民の皆様とともにつくり上げてまいります。

 そのためには、村民の皆様にお示しした公約の実現が必要不可欠であり、一番重要な課題は人口減少問題であります。今後もどんどん人口が減少していきますと様々な問題に影響します。たとえば働き手の不足からくる職場の維持。子ども達の少人数に伴う教育環境の維持問題。地域コミュニティの維持。産業の育成、地域行事の継承などに悪影響がでる可能性があります。そのためにも、U・Iターンなどによる定住促進を図る必要があります。ただ、定住促進をはかり、人口減少を食い止めていくためのこれという特効薬はなく、すべての分野にわたり手当していく必要があります。それは、産業の振興による所得向上や医療・保健・福祉、教育、子育てなど多岐にわたります。水あり農業の推進、住まいの確保、雇用の拡大などもその一つであり、果敢に進めてまいります。

 それは、種をまいて実り多き収穫期に、備えることと同じであります。種まきは年々行わなければ次の収穫へとつながりません。種をまき収穫期をまつ、その繰り返しこそ、行政が進めなければならない継続性であります。これまでまいた種は次々と「大地から新芽が芽吹く」ように発芽をしております。私は村政運営において、常に種をまき、発芽をさせ、伸びる若芽を大切に育て、収穫をしてまいります。

 こうした取り組みが、多良間村の未来を大きく左右するものと考えております。村民の皆様と心ひとつに英知を結集して「新しい多良間村」を一緒につくってまいります。村民の皆様・職員の皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。

                               令和3年7月

                               多良間村長 伊良皆 光夫